ベビーオイルは安全性やコスパの良さから、現在様々な用途で使用されています。しかし、実は用途を間違えると肌荒れの原因となることがあります。
もくじ
ベビーオイルはどのようなもの?
ベビーオイルはその名の通り、赤ちゃんでも使用できる、ミネラルオイルが主体の保湿オイルです。オイルなのにべとつかず、さらっとした使用感。更には大容量で安く、コストパフォーマンスに優れていて昔から愛用者が多い商品です。そんなロングセラー商品であるベビーオイルですが、最近は様々な用途での使用がSNSによって拡散されているようです。
ずばり、おすすめでない使い方は?
人によって肌に良くない影響が出る使用法は、ずばり「クレンジング」です。オイルだからメイクも落ちそうだし、ベビーオイルという名前からして優しそうな印象もあるので、メイク落としとして使用することが少し前から話題となっています。しかし、もともとメイククレンジング専用のオイルではないので、肌トラブルの原因になることもあります。
そもそもクレンジングオイルってどのようにメイクをオフできいてるの?
そもそもクレンジングオイルがどのようにメイクを落とすのかを解説していきます。クレンジングオイルを乾いた肌になじませると、皮膚表面のメイクの油分や汚れがクレンジングオイルに溶け出し、混ざります。その後水で流しますが、その際にクレンジングオイルが「乳化」します。オイルは本来、水と分離するので混ざることはありませんが、クレンジングオイルには界面活性剤が含まれていて、オイルと水を結びつけることができます。オイルと水が結びついた時に、オイルが白濁するため「乳化」といいます。乳化することで、オイルに溶けていたメイクや汚れが水と一緒に流れるため、皮膚表面からメイクや汚れを流すことができます。つまり、オイルに含まれる界面活性剤のおかげでメイクが落としができるのです。
界面活性剤の入っていないオイルでクレンジングすると、どうなるの?
ベビーオイルのように、界面活性剤の入っていないオイルをクレンジングとして使用した場合、皮膚の上では何が起こっているのでしょうか。まず、皮膚にベビーオイルをなじませると、皮膚表面のメイクや汚れがオイルに溶け出します。ここまではクレンジングオイルと同じです。しかし、このメイクと汚れの混ざったオイルを取り去るのに、水で流そうとしても、ベビーオイルには界面活性剤が入っていないため水となじまず水で流せません。そのため、ベビーオイルをなじませた後、ティッシュオフする方もいるらしいのですが、せっかく浮き出たメイクや汚れを、再度皮膚表面に押し付けることとなり、メイクが落とせません。無理にティッシュで擦って落とそうとすると、皮膚にダメージが残ります。この状態から完全にオイルを落とすには、クレンジングの後、しっかりと洗顔料を使用して洗顔をする必要があります。
ベビーオイルをクレンジングで使用する場合、しっかりとダブル洗顔を!
以上のように、ベビーオイルをクレンジングとして使用すると、結局ベビーオイル単品ではメイクや汚れを落としきれず、皮膚表面に残るメイクや汚れが肌トラブルの原因となることがあります。ベビーオイルをクレンジングとして使用する際は、その後にしっかりと洗顔料で洗顔してください。一度洗顔してもヌメりが残るようなら再度また洗顔して、完全にオイルを落としきる必要があります。この様に、クレンジング剤としてベビーオイルを使用すると、メイクを落とすためだけにダブル洗顔やトリプル洗顔が必要となってしまい、肌へのダメージが大きくなります。メイク落としのストックが切れた時など、短期的な代用品としてならアリかもしれませんが、長期的な使用はおすすめできません。
ベビーオイルは優秀な保湿剤!
ここまでベビーオイルについて色々と書きましたが、クレンジングとしての使用がおすすめでないだけで、保湿剤としてとても優秀です。お風呂上がりに全身にたっぷりと使用できます。全身のお肌や髪などの保湿に安心してご使用ください。